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新しい抗てんかん薬-ブリバラセタム(ブリィビアクト®)

2024.11.11

Brivaracetam(ブリバラセタム)は、焦点発作の治療に適応される抗てんかん薬で、第一世代の抗てんかん薬に比べて安全性と忍容性が向上しています。20248月に日本での使用が可能になり、8年ぶりの抗てんかん薬として期待されています。日本ではブリィビアクトの商品名で流通しています。

 

ブリバラセタムは脳内のシナプス小胞タンパク質2Aに高い親和性で結合し、抗てんかん作用を発揮します。ブリバラセタムは急速に吸収され、内服早期からの臨床効果が見込まれます。また、ブリバラセタムはほとんどの代謝酵素や薬物輸送体と相互作用を持たないため、これらの代謝経路を利用する薬剤との干渉が起こりません。このことは他の薬剤との併用時の悪影響を最小限にとどめることができます。また、既存の薬剤で眠気や感情の変化などで困る患者さんはそれを回避することができる可能性があります。

 

まとめると、ブリバラセタム(50200 mg/日)は、有利な薬物動態プロファイルを持ち、薬剤の副作用の問題を軽減した臨床的に重要な薬物相互作用が少ない薬剤です。(2024-11-11記載)

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